“主に海藻が生い茂る岩礁の海に生息します。
同じ場所にいてあまり動きません。
行動範囲が狭いのであまり外洋性のところにはすみません。
体は、細かいウロコで覆われ逆になでるとザラザラした感触があります。
それが落ちアユの肌の感触に似ているので、「鮎魚女」の字が当てられた
という説もあります。
アイナメの尾ビレの後縁は、ほとんど真っ直ぐで側線が5本。
アイナメによく似た「クジメ」は、後縁が丸みを帯びている。側線が1本。
尾びれの部分がほとんど真っ直ぐなのが分かると思います。
主に瀬戸内海産。
初春から初夏にかけて
産卵期は、秋から冬にかけてで、水温19℃~18℃で始まり、
13℃~12℃まで続きます。
アイナメのオスは、産卵期になると体色が黄色っぽくなります。
いわゆる婚姻色で、海の魚で婚姻色が現れるのはこのアイナメだけです。
また産卵後、メスは知らん顔で、はいさようならと去ってしまうのに対して、
オスは、卵が孵化するまで、つきっきりで卵を護ります。
卵を護るもっともな理由は、他の魚からもそうですが、
自分たちの仲間から卵を護るためです。
この類は仲間の卵を好んで食べる習性があり、卵を狙って闘争を演じることがあるくらいです。
この時期に親魚を釣ってしまうと、卵が路頭に迷い、他の魚や仲間たちに
食べられてしまいます。
魚の数が減るので出来れば禁止したいものです。
赤色が好きとも言われています。