活き物でしたら、硬直していないもの。
〆物なら腹の硬い、皮の色の濃いザラザラしたもの。
ぬめりがあるものは鮮度が落ちたものです。
皮を引っ剥がすと食べられるので、「カワハギ(皮剥ぎ)」、
「マルハギ(丸ハギ)」などと呼ばれます。
”ハギ”がなまって”ハゲ”とも言います。
また形格好から「糸巻きツノギ」とも呼ばれます。
ウマヅラハギは、顔の部分が長いので「ウマヅラ」の名前がつきました。
“産卵期は、5~8月(ウマヅラハギは、6,7月)。
カワハギの皮膚はサンドペーパーのようにザラザラしていますが、
これは楯鱗(じゅんりん)と呼ばれる鱗が変化したものです。
オス雌の見分け方
カワハギのオスは、上の図のように第二背びれの第二軟条がアンテナのように
長く伸びています。
下図はメスです。
ウマヅラハギのオスは、頭部の上縁が直線的なのがオス。
丸みを帯びているのが、メスです。
外観上の区別は実のところ難しいです。
カワハギは、主に高知から九州の太平洋岸。馬面ハギは、山陰から西の日本海と東シナ海です。
本来は熱帯系の魚なので暖かい海にいくほど種類は豊富です。
カワハギは、面白いことに、体色をいろいろと変化させます。
劣位状態にある時:黒色の斑紋がなく、巻雲のようなムラのあるもの。
背と腹ビレの棘は倒れ尾は開いていません。
優位状態にある時:黒い斑紋がよく現われ、背と腹の棘は僅かに立ち、
尾も多少開きます。
ウマヅラハギは、ヘドロの海でも平気で生きていられます。
”肝”はカワハギに比べて臭いのはそのせいかな?
それだけ解毒作用が強いのでしょうか?
「餌盗り」の異名をとるカワハギの歯です。
釣りをされる方は、何度か経験があるかもしれませんが
右写真の上下の歯でえさをガシガシとかじります。
先端がカミソリのように鋭利になっています。