FISHES

[ 市場で扱う魚 ]

イサギ イサキ

夏が旬
伊佐木,伊佐幾,鶏魚 Threeline grunt,Chikin grunt(gruntはブーブーと鳴く声) スズキ目イサキ科

目利き

「イサキの生き腐れ」と言われるように新鮮なものでも目はくもっている。
選ぶなら腹に張りのあるもの。漂白されたようなぼやけた色のものは、
避けるように。



これが「イサキの生き腐れ」です。
やっぱり目はくもっていますね。


名前の由来

イサキ”でも”イサギ”でもどちらでも良い。「イサ」は”磯”、「キ、ギ」は魚を意味する古代の接尾語だそうです。

表題でも”鶏魚”と書いたように立派な背びれをニワトリのトサカに見立てたから
だそうです。

英名では、”Threeline grunt”,”chikin grunt”とありどちらにも”gurant”がつきます。

この”gurant”の意味は、「ブーブーと鳴く音」とあります。
でイサキがブーブーと鳴くかと言いますと鳴きません。

これは近縁種の”シマイサキ”がウキブクロを収縮させて鳴く音からきています。

外人はこの辺を混同しているみたいです。

「鍛冶屋殺し」という異名がありますが、これはその昔和歌山で「イサキの骨がのどに刺さって取れず、

苦しんだあげく死んだ鍛冶屋がいた」という所からだそうです。
骨が硬い所から来るのかなとも思っているのですが。


特徴

“イサキは、6~50cmの海藻の多い岩礁を好み内湾には、入ってきません。

幼魚のころは、黄色い縞模様があらわれ「ウリンボウ」(イノシシの子)と呼ばれるのもこのためです。

イサキは目がくもっているが、夜行性のため視力は非常に良いです。

また比較的嗅覚も鋭いです。

名前の由来でも言った「シマイサキ」ですが、これはイサキとは全く別の科の魚です。

イサキの仲間は、ヒゲダイ、コショウダイ、セトダイ、コロダイなどです。

なぜかどれもイサキとは似ても似つかぬ姿です。



「ウリンボウ」と言われる所以の縞模様です。
幼魚の頃から現れ始め、年をとると灰褐色の地味な装いになっていくみたいです。”


旬時期

“5月から7月までが大体の旬です。

旬の時期のイサキは、鯛、スズキよりもおいしくて値段が安いのがとりえです。”


その他